SHORT SUMMARY

手袋を買いにの短いあらすじ

雪遊びで手を冷やした子狐のため、母狐は手袋を買おうとします。しかし人間が怖くて町へ入れず、子狐の片手を人間の手に変えて一人で送り出します。子狐は間違って狐の手を出しますが、帽子屋は代金を確かめて手袋を売ってくれます。無事に帰った子の話を聞き、母狐は人間への見方を問い直します。

THE STORY

始まりから結末まで

01 / 物語の流れ

初めての雪と、冷たい手

冬の森に雪が積もり、子狐はそのまぶしさや枝から落ちる雪に驚きます。外で遊ぶうちに手が冷たくなり、母狐のところへ戻りました。

母狐は子の手を温め、しもやけにならないよう手袋を買ってやろうと考えます。夜になって、親子は町を目指します。

02 / 物語の流れ

町が怖い母狐の準備

町の灯を見た母狐は、昔、人間に追いかけられた経験を思い出し、足が進まなくなります。そこで子狐だけを買い物に行かせることにします。

片方の手を人間の子供の手に変え、必ずそちらを店の人に見せるよう教えます。帽子の看板を探すこと、狐の手を出さないことを伝え、二枚の白銅貨を持たせます。

03 / 物語の流れ

間違った手でも、売ってもらえた

帽子屋を見つけた子狐は戸をたたきます。開いた戸から差す光に驚き、出してはいけない狐の手を差し入れてしまいました。

店の人は狐だと気づき、まず代金を求めます。本物の硬貨だと確かめると、子供用の毛糸の手袋を渡します。子狐は捕まえられることもなく、礼を言って帰ります。

04 / 結末

人間の親子の声と、母との再会

帰り道に子守歌と人間の親子の会話を耳にします。子狐は、自分の母も同じように優しく歌ってくれることを思い、急に恋しくなって戻ります。

母狐は無事を喜び、子を抱きしめます。子狐が間違った手を出しても大丈夫だったと話すと、母は驚き、人間は本当によいものなのかとつぶやきます。母の考えが単純に一変した、とまでは書かれていません。

登場人物と役割

子狐
初めて町へ出て、母から聞いた話と違う人間の姿に出会います。
母狐
過去の怖い経験から人間を警戒し、子を守ろうとします。
帽子屋
狐の手に気づきながら、代金を確かめて手袋を渡します。

STORY MAP

図で見る、物語の変化

  1. 01母から人間は怖いと聞く
  2. 02狐の手を出してしまう
  3. 03手袋を売ってもらう
  4. 04体験を母に伝える

原作の流れを整理した編集図解です。

よくある疑問と解説

買いに行ったのは手袋屋?

本文では帽子屋です。帽子の看板を目印に探し、そこで子供用の手袋を買っています。

人間は全員優しいという結論?

一人の店主との経験が、母狐の警戒を揺さぶります。母の過去の経験も描かれるため、すべての人間を同じ性格だと決めつける話ではありません。

この物語を振り返る

親から聞いた世界と、自分で触れた世界の違いが、子狐の小さな冒険を動かしています。手袋の温かさと、母や店主の応対の温かさを重ねて読むことができます。

この節は作品を読むための一つの見方です。

出典・原作について

あらすじは原作を参照して独自に再構成しています。本文の出来事と、当サイトの解釈は区別して紹介しています。

青空文庫:新美南吉「手袋を買いに」原文

原文確認:2026年10月25日。表紙風の図案は当サイトのデザインで、市販本の表紙ではありません。訂正のご連絡はお問い合わせからお願いします。